会期:2023年12月2日(土)~3日(日)、会場:東京慈恵会医科大学、大会長:繁田 雅弘(東京慈恵会医科大学 精神医学講座 主任教授)

 

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大会長挨拶

大会長 繁田 雅弘

第40回日本森田療法学会
大会長 繁田 雅弘
(東京慈恵会医科大学 精神医学講座 主任教授)

東京慈恵会医科大学精神医学講座の繁田雅弘と申します。この度、第40回日本森田療法学会を担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年12月2日(土)~12月3日(日)に、東京慈恵会医科大学西新橋キャンパス(港区西新橋3-25-8)で開催することといたしました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって昨年までウェブ開催せざるを得ない状況でしたが、今回は参加者の皆様に現地にお集まりいただき対面での議論や交流ができるようスタッフ一同鋭意準備しております。

大会テーマは「揺らぐ超高齢社会 森田療法の新たな段階へ」とさせていただきました。コロナによって心身の健康にもっとも強い影響を受けたのは老年期の方々でしょう。私はこれまで老年期の精神障害を専門として診療や研究をして参りました。老年期を理解するには、老化という視点だけではなく、長い年月をかけて拡大した個人差という視点が必要と考えています。そして若年者や成人と全く同じ病態を呈する人の中にある成熟や円熟した部分を見出すこと、そして器質的な要因によって大きく影響されたとしか考えられない病態の人に、生涯を通じて変わらない人格を見出すことの重要性と精神科医としてのやりがいを感じています。今回の学会でそのようなことを感じ取っていただけたらと思っています。

そして、森田療法学会は今回で40回という大きな区切りを迎えます。みなさまお一人お一人は森田療法と様々に異なった関わりをしてこられたと思います。治療実践者として携わってこられた方、研究者として関わってこられた方、森田療法をきっかけに心の成長を果たした方、障害を乗り越えた方、それらの方々の 支援者として関わってこられた方、森田療法の人材育成に関わってこられた方、療法の普及に努力された方など様々と思います。そしてそれぞれの関わり方もこの40年の間に変化してきたものと思います。そしてこれからもそれぞれの人にとっての森田療法の意味が変わっていくものと思います。今回の大会が、それぞれの人のそれぞれの関わり方の、これからを考える機会になれば幸いです。

なお、特別講演として、元東京慈恵会医科大学教授の牛島定信先生に、パーソナリティ障害のマネージメントの視点と森田療法の視点を取り入れた外来精神療法についてのお話をお願いしております。またシンポジウムは、「様々な職種に森田療法を生かす」と「高齢者への心理社会的介入のヒント」として準備を進めさせていただいております。教育研修の内容も加え、準備を鋭意進めております。

ぜひ、多くの皆さんの参加をお待ち申し上げております。